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9時間9人9の扉

 

極限脱出 9時間9人9の扉

極限脱出 9時間9人9の扉

 

 

一年も放置してるんじゃねぇよって話ですが。

 

9時間9人9の扉」の備忘録です。

 

ダンガンロンパと同じスパイク・チュンソフト制作の脱出系ノベルゲーム。DS版ですが、vita版、PS4版もあります。
(詳細は伏せますが、本来のハードであるDSでプレイした方が面白さが失われないかと)

 

きっかけ:スパチュンの謎解きなら面白くない訳がなかろう、として購入。

そのまま積んでいました。

わりとどんな作品でもそうなんですが、やり始めるまでが腰が重いんです…

 

結論:なんでもっと早くせんかったんや(面白い)

 

以下ざっくりとした紹介です。

 

主人公(淳平)はいつも通り、住んでいるアパートに帰宅する。
「あれ?窓なんて開けてたっけ」→振り返るとガスマスクの謎の人物が!→催眠スプレーでお持ち帰り
→目覚めた時は見知らぬ船室に閉じ込められていた→窓が割られて大量の水が→脱出できなければ死

 

とまぁ、いわゆるデスゲームっぽい導入です。

 

最初の部屋はいわゆるチュートリアルの部屋で、脱出したその先で、淳平は自分以外の人物たちに出会うわけですね。謎の首謀者ゼロの主催する「ノナリーゲーム」が始まります。

 

ちなみにノナリーゲームは「数字根」がキーとなります。
ある数字を一桁になるまで足していった結果の数、ですね。
(ex.987の場合、9+8+7=24   24は二ケタなので2と4に分け、
   2+4=6
つまり、987の数字根は「6」となる みたいな感じです)

淳平自身を含む9人の人物には、「1」から「9」の各番号のバングル(腕時計みたいなもの)が割り振られています。
同じく、これから脱出に向けて入る扉にも「1」から「9」までの数字が当てはめられており、
扉の番号に合致する数字根の人物(3人以上5人以下)しか入る事が出来ない、というルールです。
最終的には「9」の扉を脱出すればクリア、ルールと破ると即デスです。クローズドゲームあるあるですね。
ちなみにバングルは死ぬか脱出すると外れるそうです。殺伐な香りがしてきたぞ

ついでに9時間のタイムリミットを迎えると沈没という設定。

 

このゲームはマルチエンディングです。
ストーリーを進めていくと、いくつかの選択肢によって謎を解く部屋およびその後のエンディングが分岐します。エンドは6種類(トゥルーエンドはあるエンディングを迎えないとフラグが立たないため、初回のエンド分岐は実質5種類)
私個人として分かれるならばバッドエンド・なんだかもやもやするエンド・トゥルーエンドですね。
迎えたエンディングはセーブデータに記録され、それを引き継いで初めからプレイすることが出来ます。

 

私は3周目でトゥルーに到達しましたが、他のバッドエンドやもやもやエンドまでのストーリーで判明した事実だったり、何気ない小話なんかが、ここで一気に繋がっていくのか…!という衝撃が強かったです。
どこまで伏線を張ったら気が済むんだスパチュンゲームは。問題作しか出さねぇなお前は。(褒めてる)

最短(2週)でトゥルーを目指すよりも、いくつかの他エンドを回収してからの方が、分かる事が多いので圧倒的に面白いかと思います。

 

総合的にはかなり面白かったのですが、唯一不満な点をあげるとすれば
周回プレイが前提なのに、謎解きをスキップできない事でしょうか。
ゲームの仕様として事前に立てたフラグによって、同じ部屋でするキャラクターの会話が新しくなっていたりという展開があるので、ここが謎解きを飛ばせない一因かなぁ、と。
ただし、謎解きの難易度が低めであることと(タイムアタック要素もないです)、答えを知っていたら他のヒントアイテムを取らずとも進めるため、謎解きの周回も慣れれば苦痛は無かったです。

セーブデータを引き継いでいれば、一度選んだ選択肢の色も変わるので、前回何を選んだか分かるのでこれも良いなぁと。

 

 

続きは、プレイした一人として、トゥルーエンドにたどり着くまでの思考プロセスとネタバレ100パーセントの感想です。未プレイは絶対見ちゃ駄目よ。

(▼以下ネタバレゾーン)

 

 

 

ノナリーゲームのルールを聞いてこの時ふと思ったんですが、
1~9の数字を全て足した時の数字は45になるから、数字根も9になるんだなぁって事でした。メンバー9人の数字根は9に帰結する。
ついでに、ノナリーゲームの一部屋の人数制限は5人まで、なので、5人と4人に分かれれば、二つのグループの数字根を9に出来る→あれ全員生きて脱出できるのでは?という事。
(その時は「9」の扉から脱出できるのは1グループのみと思っていたので、この考えは即座に否定しました)

本編とはまったく関係ないものもあるんですけど、「9」という数字の持つ意味についてこれほどまでに考えた事は人生でまずなかったですね。

 

1周目 「ゼロの手紙(金庫)」エンド

 

【1】一宮 【2】ニルス 【3】サンタ 【4】四葉 【5】淳平 【6】紫(茜) 【7】セブン 【8】八代 【9】鳥の巣頭の男

 

扉の選択→《5》《8》《6》

[5の扉]
・なんか9番の男の死体が気になりワガママを通しました。淳平がバングルを回収するのかな…?と思いきやしてませんでしたね。
・基本的に、アイテムを調べていると同じ部屋のメンバーがヒントなりコメント等をくれる時があるんですが、
部屋のライトを調べた時に
淳平「ライト、か…。」
ニルス「えっ!?」
淳平「何だニルス!?」
ニルス「何でもないよ」
みたいなシーンがあり、私も「???」と思っていました。
・落ち着き払っているニルスらしからぬ反応、彼は何か抱えているんじゃないかとちょっと怪しく見えたのも事実です。
・また、後々部屋に戻ってくるための細工をしていたセブンの言い回しも何か怪しいな、と疑っていました。みんないい奴だったねごめんよ


[8の扉]
・ニルスの情報を掘り下げたかったが行方不明(のちに死亡を確認)。八代と話してみたいなぁと思い選択。
・パスワードにブルートフォースアタックをしかける八代かっこいいですね。
・思ったんですが本来のパスワードの入力ヒントはあったのでしょうか。無ければ「八代が居なければ進めない部屋」になってしまいそうですが。(たぶんあるでしょう)
・相貌失認症というワード、ニルスの義腕についての情報を入手
・パスワードは総当たりされ、最終的な脱出方法は「火災を起こし緊急アラートでロック解除」というなんとも強引な方法、これゼロの想定外なんじゃないの?

 

[6の扉]
・ヒロインである紫(茜)とたまには一緒にいたいなぁと思い選択。
・部屋の作りが左右で似通っているので空間の把握が大変でした。
・紫、まさか脱出前に病死ってこたぁ無いよな…??
・ギャグとシリアスの温度差で風邪ひきそうなサンタ。集められた9人は何かしら闇があるんじゃないかと推測。
・相貌失認は一宮だった、と判明。

・やっぱり9の扉二つあるんかーい!!

 

このルートでは、3番の部屋の死体がニルスではないこと、また一宮の相貌失認から偽ニルス殺しの犯人が判明します。
兄生存確認も妹(四葉)死亡…。
一宮が四葉も殺害した事を知ったニルスの反撃が熱いですね。
一周目からいきなり色々分かったのですが、茜消失(死亡?)で真相の見えないもやもやエンド。
金庫の中の、ゼロの手紙で色々分かりましたが…
仮にも弓道経験者なのに弓手を全力で間違えるにわ

このエンディングがトゥルーの条件だったのだと知ったのはだいぶ後でした。運が良かったですね。

 

 

2周目 潜水艦エンド

 

部屋の選択→《4》《3》《2》

 

ハイ死んだ!前回あんなに情報の引きが良かったのに今回全員死んだよ!!!

 

 

[4の扉]
・選択していない部屋を探索するために選択。
・紫(茜)がオカルト話を連発しはじめ、実はこの子危ないヒロインなのでは…と思い始める。
・大丈夫かこの子?(客室ダブルベッド前にて)
・(壁の絵について)紫「象みたいな悪魔が人間の脳みそをちゅーちゅー吸ってる絵みたい」
・大丈夫かこの子?
・(でも私自身も壁の絵が何だか分からず「上が象で下が脳みそ吸われてる人間…」って復唱しながらパズル解いていた。ヒロインのせいだわ。)
・「形態形成場仮説」についての八代からの説明。接触のない人間同士が特定の同じ行動を誘発させる現象は、目に見えないフィールド「形成場」を介して行われるという、いわゆるテレパシーのトンデモ理論。疑似科学みたいなものですね。
・↑一周目で「人間の脳は単なるモニターにすぎないのではないか」っていう話と少しリンクします。
・生死を左右する冷凍庫閉じ込め事故でもオカルト話の茜
・ほんまに大丈夫かこの子???? (怪しい度が爆上がり)

 

[3の扉]
1周目で知った情報は
「一宮は偽ニルス殺害の犯人である。彼は自己犠牲を演じる事で、死体のある3の部屋に残りのメンバーが入れないようにした。」
「一宮は四葉殺害の犯人でもある」
なので、今回は「殺害直後の偽ニルスを強引に見てみる」という選択をしてみました。
ただし、この選択肢では四葉と絡めない=ニルスの腕の情報を知らないので、死体はニルスでない事が分からないんですよね。
・3の部屋を調べた後に四葉と絡もうと思ったのですが、自動的に2の部屋探索にシフトしてしまったため1周目の情報を回収できませんでした。無念。

 

[2の扉]
・拷問室の脳みそゲーム(2回目)に詰みかけた。メモすればいいだけなんですけれども。
・荒廃した部屋の薄汚い錆びたトイレみたいなの好きですね。サイレントヒルとかまさにそうですが。
・セブン、前回のゲームを目撃した刑事と判明。成る程導入時の細かい警戒の仕方とか、頷けますね(コードネームの提案とか)
・八代さん子持ち、子供がノナリーゲームに参加していた事実が判明。なんとなく田中理恵さんの声で脳内再生されていたんですが、vita版だと本当に田中理恵さんだそうなので笑った。熟した年齢の強い女性に合う声ですよね。

ここで驚いたのは全員死亡ENDの中で、一宮も死亡していた事ですね。
3週目で見かける船長室の男がこのルートの犯人なのでしょうか。

 

 

3周目 茜エンド(トゥルー)

 

ちなみに棺エンドはこのエンドのフラグ未回収版です。最初にフラグをぶち当て(無意識)、残るフラグもぶち当てていたので棺のエンドは見られませんでした。

も、もしかしてこれが……今までの999プレイヤーのモルフが形成場を介して私に伝えられたという事…?

 

部屋の選択→《4》《7》《1》

 

今回はちゃんと、今までに与えられた情報をもとに行動してみようかと思いました。


1.なるべく最初は茜と一緒に過ごし、情報を入手しておく
2.四葉に、ニルスの腕の特徴を聞くべく、最低一度は四葉と絡む
3.後半は四葉が殺害されないよう、一宮と同室に入りマークしておく

 

最低限これらを満たす進め方をしないと、展開は変わらないだろうと思い選択。
実際正解でした。
こうして、今までの情報をもとに選択肢を選んで真相を追求する感じ、999の醍醐味ですね。
初めに見たエンディングで、何を知って次に何をするかはプレイヤー毎に違うのではないでしょうか。

・2の部屋といいここといい、ドライバーよく出てきますね。脱出ゲームにおけるドライバーは神のアイテムに等しいのでチュートリアルの部屋からずっと持っていても良かったのではないか感。


[4の部屋]
・2週目と同じ。ところで、ここでサンタから貰える四葉のクローバーのしおりですが「妹の事もあるし、サンタが持っていたほうが良いアイテムなんかな…」と一度突き返しつつも、結局なんとなく貰っておきました。

 

[7の部屋]
・ここで四葉にしおりを渡すのかぁぁ!!今まで無かった
・Ice9の話がセブンに繋がってくるのか、これは今までと展開違うぞ

 

[1の部屋]
・予定通り、一宮を徹底マークすべく1の部屋に入ります。希望の部屋に入るトリックと言い一宮にカマをかける犯人の特定の仕方といい、結構淳平ってキレ者なんですよね。
四葉のヒロインムーブが激しい。
・「形態形成場仮説」、そしてそれにまつわる船での実験について。今まで聞いた話がどんどん繋がってくる。

 

[9の部屋]
・ニルスの棺の番号は淳平が「何か」の力でひらめくことに。散々言われていたあれか、形成場ってやつか。そんなんアリかー!
・茜さん9かーい!!!
・ついでにサンタのバングル0なんかーい!
・しかしながら、前回強引に3を選んだ時に必死でサンタが付いてきたことがここに繋がってくるわけですね。なるほど良くできてるなぁと。
・茜が9年前に死んでいるならこの船にいる茜はいったい誰なんだ(意味怖感

 

[~最後]
・変態を発揮していく一宮。
・サンタ「ノナリーゲーム」の意義は「救出」
・形成場については散々引っ張られていたけれど、まさか過去の茜とリンクしているとは…
ちなみに淳平視点の物語ながら、地の文が神の視点(淳平自身の事は淳平呼び)で展開されており、ここで初めて「私」という一人称が登場するのも徹底されていたんだなと、すごいなこのゲーム。
・上画面が淳平の視点で、下画面が茜(9年前)の視点であるというDSの二画面を全面的に生かした構成というのもまた。最後の謎で画面の上下が反転する演出最高にぞくっとしました。
数独やったの生まれて初めてでんがな。制限時間無いけど余裕で焼却される時間で解きました)

・そういや、最初の5の部屋で「ライト」という名前に反応していたのはニルスの本名だったわけですね。まさかここでつながるとは。これもう何回言ってるかわからんのですがここで繋がるんか。
・ゼロ「9と描かれた扉がそれだ(1枚だけとは言っていない)(数字の9とは言っていない)」
・ガムテープを巻いたり剥がされたりする一宮。クズが判明する
・ゼロ=茜、サンタ=ゼロの参謀、ということで確定でしょうか。
・最後のヒッチハイカー、アリスですかな…?

 

↓トゥルーを経て回収したバッドエンド
★斧エンド
・まっっったく四葉がそんなことするとは思って無くて何も身構えてなかった。

・今まで四葉は兄を失った悲しみで激昂すれど闇落ちはしていなかったので。
・というか、茜の救出のために画策されたノナリーゲームなのに、勘違いで全員死亡エンドは結構な虚無。というか倍の体格ありそうなセブンよく殺せたな

 

★ナイフエンド
・八代の死を目撃。淳平も背中を刺されて犯人が分からないエンド。
ナイフは9番の男が持っていたのが記憶にあるので、犯人はそれをバングルごと回収した一宮でしょうか。
(バングルナンバー的にも、9の扉に入るために8(八代)を殺して都合の良い人物は一宮しか居ないと思うので。8、1、9の数字根は9)

 

あまりにも長すぎたので、別ページに簡単な考察など流そうかなと思います。
極限脱出は3部作構成なのですが、まだプレイしていないので考慮はしておらんです。
とりあえず何も知らない状態での自分の考えなどを書きつらねたいなぁと思います。