みたことリスト

本や映画ゲームなどの好きをまとめたもの

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生【中編】

f:id:niwatoriusIII:20200630013527j:plain

セレスさん

前編→ ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生【前編】 - みたことリスト

 
 
 
はい。ダンガンロンパ 見守り感想まとめ中編です。
という事は後編もあります。
結構たっぷり話していたので2章ずつまとめる感じになれるかなと思います(その中からスケベ話を除くとあまり残らないという衝撃)
章ごとに思い入れのあるキャラや展開が生まれ、にさらに自由時間のプレゼントで深掘り出来るのが良いですね。
 
昼の時間は全面的に気の合う山田にもちプリのフィギュアを献上しに行ったり、十神にミレニアム懸賞を渡しに行ったりしていました(なんでこれ好きなの?)
一応キャラごとに凄く喜ぶ/そこそこ喜ぶアイテムは最低一つは伝えています。
 
🐓「ちなみに十神は『支配者のTバック』をそこそこ喜んでくれる」
🐇「は??????」
 
支配って付いていたら何でも良いのか、十神。
 
記事イラストは、好きなキャラだったり印象に残ったキャラを適当に抜粋して書いています。
セレスはダンガンロンパという作品を知ったとき、キャラクターページで一目見て脳に焼き付いたキャラですね。クソデカ縦ロールどうやって洗っているんですか
ゴスロリのキャラデザも好きですし、いろんな面で好みに刺さりました。ライアーゲーム賭ケグルイのようなジャンルが好きなのですが、セレスを見てダンガンロンパもそういう感じの騙し合いゲーム作品かな?と思っていましたね。
 
 
 
 
 
 
 
(ここから先はネタバレありの既プレイ感想)です↓
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
【3章】
 
山田「外に出たいですなぁ…」
じゃこさん「山田くんも外に出たいんですね…」
🐓「そりゃ推しの本描く人が自分一人しか居ない空間だし」
🐇「それは辛いわ」
 
オンリーワンサークルを形成した者の辛み。
 
 
 
 
美術室や物理室が解放され、行ける場所も広がりわくわくする回。
3章で提示された動機は「100億円」
 
ほか、不二咲の遺品アルターエゴを巡り、山田と石丸(石田?)は対立します。
十神はここでもエクストリーム煽りボーイと化していますが、2章で顕在化したジェノサイダーにタジタジになっていくような予感がしてならない。
 
それにしても、不二咲を男として受け止め認めてくれたのは、後にも先にも大和田だけだったなぁと思うのです(結果的に殺人になってしまいましたが)
石丸はアルターエゴが演じた大和田しか見ていないし、山田も山田で彼の自認を知ってなお、アルターエゴを彼女と呼んでいるし…
 
(不二咲は海外ファンからトランスジェンダーだと認識されがちなんですが
過去のモノ(クマ)ローグを見ると、「弱くても仕方ない」とされる周囲からの女性のジェンダー認識を隠れ蓑として過ごしていただけなので、自認も男性だと判断できます。)
 
あの子達はここがコロシアイの現場でなければ、仲良い友人としてトレーニングをしてたんじゃないかなぁと思うとやるせない。
 
二章重みを引きずるプレイヤーたち。
 
 
被害者:山田一二三、石丸清多夏
 
🐇「なんで私がいいなって思ったキャラすぐ死んでしまうん?????」
 
3章では2人の被害者が出、その犯人はセレスでした。
2章もそういった部分はあるんですが、他人の名前の呼称などのキャラの個性が推理の要素になるの気持ち良いですよね。気付いた時が。
学園に閉じ込められた時、「この場に適応する」ことを強調していた彼女ですが、実際は誰よりも外に出たかった人でした。
セレスがもし殺人を犯すとしたら別の理由かと思っていたので、自分の本心を隠し通せる彼女は、やっぱり嘘が上手いですね。
動機としては「外に出たい+ついでに夢を叶える100億円手に入るからやっちゃおうぜ」
桑田や大和田と比較して、初めてここで計画的な殺人が出てくる訳なのですが
美術室などの部屋の解放と、アルターエゴを巡った山田・石丸の心理変化は3章開始時という最近に起こった事ですね。
「その場にある状況や制限、ルールを誰よりも早く理解し、利用し、やってくるチャンスを逃さずに攻める」
超高校級の能力って、例えばギャンブラーならギャンブルだけに発揮されるわけではないと思うんですよね。それを作るだけの資質や性格があり、結果としてギャンブルで成果を上げているみたいな。
セレスさんは、3章のやり方がやっぱりギャンブラーだなぁと思います。
舞園さんと同じくらい、夢のために何でもして来た人でしょう。
 
自分のエゴのためだけに生きる強めのクロ女性で🐓、🐇共に大好きになった人であります。
通信簿で見た事ある騙し合い系作品の要素が出てくるのもクスっとなります。
いいキャラしてるぜ栃木県宇都宮市出身餃子好きの安hセレスさん。
 
◇おしおき「ベルサイユ産火あぶり魔女狩り仕立て」
魔女狩りですが、人より抜きんでる女性が魔女として裁かれたりする説があるので 相手の心理を手玉にとる超高校級のギャンブラーは心の読める魔女扱いされそうですね。
セレスさんとしては、憧れある中近世西洋っぽい雰囲気の中で火炙りにされるのは「どうせ死ぬのなら、こんな死に方が良い」に入るんじゃないかなと。
(強がっているとは思いますが)腹を括って死ぬ覚悟している人間に対してモノクマは「望んだ死を与えない」という罰を与えます。現代的要素の「消防車」を彼女の死の直前に見せ、正面から突っ込んで死なせたので、セレスの死因は焼死ではなく轢死です。
 
🐓「『こんな最期なら本望だわ』って思ってる相手にはモノクマこういう事するよ」
🐇「ほんっっっっとモノクマ良い性格してるんだよなー!!!!」
 
 
 
【4章】
🐇「娯楽室に葉隠立ってると丸い窓全部髪の毛で覆い隠してるの笑っちゃう」
🐓「窓隠康比呂」
 
4章は"裏切り者"がフォーカスされ、事件から裁判を経てばらばらになった生徒たちが再び一つになった章でした。
裏切り者の存在って、居る居ないにかかわらず疑心暗鬼を引き起こすので効果的ですよね。
大神さくらが三人から無理解の一撃を食らっても断固として反撃しない辺りが覚悟の現れだと思う。
ただ、そこまでの姿勢を見せてもやはり、疑われるんですよね…。
なぜなら、生きているから。
裏切り者とバラされるというのは、そういうことです。
これからも仲間を裏切らないということを証明するのは悪魔の証明なんです。唯一証明出来るのは、何らかの形で消えるしかないんですよ。
1~3章までの動機は、内容次第で刺さる人が複数いたかもしれませんが、
4章の動機は完全に大神一人を狙い撃ち。学園が封鎖されている以上、命を手放すしかなくなりました。モノクマからの報復行為だったわけですね。
 
4章は特に十神が酷い事を言っているので、彼へのヘイトが溜まった人は結構多いんじゃないかと思います。
ただまぁ思考が十神に近いので、彼のスタンスも分からなくはない。
(我々が酷いと感じるのは苗木の視点を知っているからで、十神のみの視点では「何やらモノクマと内通者が身内切りしているが、演技の可能性もある」という考え方があり得る)
ここの朝日奈さんとの衝突が、論理と感情の二極対立っぽくて好きなんですよね。
十神はあくまでゲームが公平でないため、裏切り者を排除したいと思っている。対して朝日奈さんは、一人の女友達として大神を信じ、彼女への侮辱が許せないわけです。
 
大神の死体は「朝日奈が仕立てた」という論理にたどり着いた十神。
しかし結果的に苗木がたどり着いた真相は「大神は自殺、犯人を誤認させるように朝日奈が工作した」でした。
今回の事件は状況証拠だけではたどり着けず、朝日奈さんにとっての大神の存在の大きさに目を向けないと理解できない真相でした。
このコロシアイが十神の見てきた世界で、つまり十神家の人間のみで行われていたら、おそらく前者で正しかったんじゃないかな。
十神のロジックと朝日奈さんの感情の二極対立を、それぞれうまく吸収して真実を見抜いたのが苗木、といった感じの裁判でした。
 
遺書を読むと、「いじめで自殺者が出たらいじめた人も殺人に等しいよね」って思いを抱くと思いますが、それはモノクマが偽造した遺書でした。というかここでモノクマ、ある種の不正をしているんですよね……。
本物の遺書は、失意からの自殺ではなくある種のけじめとしての武士の腹切りで本当に光輝いていたよ……。この環境だからこそ、死しか選べなかったのだけど、大神さくらは光でしたね。
 
本来朝日奈さんは生存者を道連れにしようとしており、裁判後に敵意を向けられてもおかしくないのですが
裁判前で激突していた十神筆頭に互いに歩み寄り、許し合うあたり、大神の命が生徒たちを結び付けた感強い。
 
じゃこさんは人のために命を張った歴代のずるい推しの名とかを叫んでいた。大神はしんどい枠だった。
 
◇おしおき「ショベルの達人」
大神は決意のもとに一人で死んだんだから、誰もおしおきしなくて良いよね???そんなわけないじゃーーーん!!!という嫌がらせのためのおしおき。
苗木たちを手助けし、人間ではないけれどある種の「仲間」として認められた存在をただの鉄の塊にする。
不二咲は二度死ぬ。そして不二咲推しは二度悲鳴を上げるのだ。